モヨロ貝塚の二輪草
2013年 05月 22日
モヨロの遺跡の丘にはニリンソウが花盛り。
8世紀~10世紀にかけて、北からの狩猟民族、モヨロ人が暮らしていた村があったところ。
100年前にこの場所で遺跡が見つかりました。
住居跡です。
お墓跡。屈葬して頭に壺がさかさに置かれているのが特徴。
以前は公開されていた住居再現場所には錠がかけられてました。
ここのニリンソウ、蕾はほんのりピンクがかっていて愛らしい。
黄色いのはキバナノアマナ。
1000年前ここに暮らしていたモヨロ人にとってニリンソウは大切な春の恵みだったようです。
ニリンソウと一緒にエゾエンゴサクも咲いていました。
ニリンソウ、エゾエンゴサク、キバナノアマナは山菜です。
今はどれもあまり採って食べる人はいないように思われますが。
25年前ここに引っ越してきたばかりの頃にも、子ども連れでモヨロの村を見学しました。
夏だったのか、周りにはトリカブトの花がたくさん咲いていた記憶があります。
ご存知トリカブトは全草猛毒。
ニリンソウの葉っぱとトリカブトの葉、若葉の頃は見分けにくいのでご用心。
モヨロ人の蝋人形。
流氷の季節にも海でオットセイやアザラシなどを狩猟をしていたよう。
モヨロ人は流氷の民なのか。
樺太から千島列島までオホーツク沿岸に
モヨロの村と同じようなオホーツク人の遺跡群が発見されてます。
モヨロ人達はどこから来てどこへ消えたのか・・・。
流氷と共にやって来て、また流氷が去るがごとくにどこかへ行ったのか。
司馬遼太郎の『オホーツク街道』は以前読んだことがありますが、
今度は米村衛著『北辺の海の民-モヨロ貝塚』読んでみましょう。
流氷の季節には、流氷観光船オーロラ号の発着される道の駅
流氷街道網走から対岸を望む。
リニューアルされたモヨロ貝塚館がよく見えます。
貝塚館の裏にこんもりとした丘が見えます。