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雪解けの能取岬

能取岬に行ってきた。

ここは、いつきても風がビュービューの場所だったのだが、
今日は穏やか。気温も上がり雪解けがすすんだ。
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足元がべちゃべちゃなので、歩くとすぐに靴が湿ってきた。
断崖絶壁を見下ろせる場所は水たまりになっていて近づけない。
やっぱ、この季節は車に長靴積んで来なくちゃね。
北に、いつもはくっきり見える水平線もぼやけている。
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海がかすんでいて、東に知床方面の山々は見えない。
こちらは、西側能取湖を望んでいる。
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帰りがけに、郷土博物館に寄った。
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博物館では、今月いっぱい、モヨロ貝塚発掘成果展を開催。
モヨロはオホーツク海に注ぐ網走川の河口左岸の丘陵地帯にある。

北方から南下してきた民族が、縦穴住居を作って暮らしていた。
アイヌが北へやってくる以前のことだ。

現在三年前から、五十二年ぶりに発掘調査が再開中。

オホーツク人と呼ばれる人たちはカラフト半島から北海道のオホーツク海沿岸地域に住んでいた。
その頃、東北の北から北海道にかけては擦文文化圏があった。
日本は、まだ奈良時代。
朝鮮半島は、新羅、中国は唐の時代。

オホーツク人(モヨロ人)も、魚をたくさん食べていた。
住居跡の土壌からは魚骨層の堆積がある。
ニシンが最も多く、イトヨ、ウグイ、カレイ、サケなどの魚の他に、
シジミ、カキ、エゾバフンウニなども検出。
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オホーツク犬と呼ばれる大型の犬を飼っていた。
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住居跡の発掘調査と同時に、墓の調査もすすめられている。

北からやってきたオホーツク人は、400年近くここに住んでいたようであるが、
どこへ行ったのかはまだよくわかっていない。

その後モヨロの地はアイヌ文化圏となる。

ここは、千年前から人が住んでいたところ。

発掘調査は、根気よく丁寧に行われている。

週刊、司馬遼太郎の『街道をゆく』2005.9.11号朝日新聞社刊のシリーズのNO.33「オホーツク街道」に詳しい。
http://www.kaidou.net
by hokui44do05 | 2006-03-11 22:16 | 散策

エゾノコリンゴの手作り日記


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