エゾノコリンゴ染め(加筆あり)
2008年 03月 25日
エゾノコリンゴはズミやハナカイドウの親戚。
オホーツク海側にはズミよりエゾノコリンゴが多い。
ズミはそみ→しみ(染み)から名付けられ古くから樹皮を染料にされていた。
樹木ウォッチング『北海道の樹木』 亜璃西社刊より
昨年伸びたばかりの若枝を相方が剪定。
2年目以降のエゾノコリンゴの枝は堅くなって切るのがたいへんになる。
だから毎年左右に伸びた枝だけを残して上や前後に伸びた若枝を切っている。
ここに暮らし始めて20年が過ぎた。
東側のサクランボの木も
南角のシラカバの木も
そして西南側の庭の中央にあるエゾノコリンゴの木も
苗木で植えた頃はほっそりしていたのに、
年毎にぐんぐん成長して枝を伸ばし幹は太くなった。
我が家の狭い庭ではとても窮屈そうになってしまった。
周りが広々とした場所こ植えられたのなら
伸び伸びと枝を広げさせてあげられたのに。
木々に詫びなければならないと思いつつも、
私は若枝からその色までもうばいとっている。
若枝の樹皮は赤みが強い。
切ったばかりの枝の切り口は周囲が緑だった。
始めは煮だし汁のみで。
サクランボよりは黄色みがかっている。
左3枚は、重曹を入れた煮だし液で染めた。
中の2枚は、ミョウバン媒染。右端のは無媒染。
布は羽二重(絹)。
風呂敷用にシーチングも染めた。
重曹を加えた煮だし液で、煮染めしてから
木酢酸鉄で媒染したらグレーになった。
もう一度煮だし液に戻して、
さらに煮染めしたら薄いピンクに戻ってしまった。
ちょっと期待はずれ。
薄ピンクの風呂敷ではなんだかねえ・・・
乾かして何日かしてから重ね染めしてみよう。
庭には、まだエゾノコリンゴの若枝がたくさん散らばっている。