こぎんへの憧れ
2008年 07月 19日
展示されていたのは、こぎん刺しのバッグたち。
素材は生成の麻布で底の部分に、補強のためにこぎん刺しがほどこされていました。
(季刊銀花2007年春第百四十九号 手刺しに関する十六話 より)
こぎんへの憧れの始まりでした。
布芸展2で求めた小冊子 来森手帖
そして昨年から上京するたびに立ち寄っているヒナタノオトで
針の森さんの作るこぎんに出会いました。
この覆い布は、6月上京の時に連れ帰ったものです。
ますます憧れはつのりついに弘前へ旅立ちとなりました。
弘前駅で東京から盛岡までは新幹線、盛岡からはヨーデル号にて到着の
huiziさんとlaylaさんと合流です。
こぎん研究所へ。
この建物は1932年建築家前川國夫が27歳の時の初仕事。
研究所のオーナーである木村隆三さんがフランスで知り合った
前川さんに設計を依頼したのだそう。
その縁が始まりで弘前には前川國夫設計の建物が八つあります。
冬向きなのかどうかはわからないけれど、
すっきりとしたモダンな建物です。
こぎん研究所では、見学を申し込んでありました。
裏手にある建物の2階の織機のある仕事場を見せてもらいましたが、
今は刺繍は仕事場ではほとんどされておらず、内職となっているとのこと。
ちょっとだけ運針するように刺す実技をしていただき、
縫ってからのしごき方を見ました。
刺し終わってからは、
クリーニング屋のおじさんが使うような重たいアイロンをして落ちつかせるそうです。
ここでは、現在は主にお土産製品の企画製造の管理をしているようでした。
入り口のガラス戸棚の中に、半纏のミニチュア古こぎん復刻版?が3着展示されていました。
こぎん研究所で私が買った物。
しおりのキットです。
1週間経ってやっと完成、と思いきやよく見れば間違い箇所いくつかあり。
麻布が手織り風で薄地、織り糸が太かったり細かったり。
濃い色を選んだためになおさらよく見えず、悪戦苦闘いたしました。
右のはとくにひどいのでほどいてやり直さなくては。
私がこぎんに惹かれるのは表だけではなく裏の模様も味わいがあるから。
名刺入れを開いたところ。
藍染めの麻にほんのりピンクの桜染め糸で刺されている。
裏が見たくてひっくり返してみましたが、接着芯が貼られていたので諦めました。
翌日はこぎん刺しの糸や布を扱っているお店に行きました。
まずはしまやで買い物。布は綿のコングレス。刺しやすそうです。
糸はいずれも6本合わせよりとかせの白糸は10本合わせ。
次にはつきやで。
ミニコングレス3枚と、ブルーの麻布と生成のは麻混のやや厚布。
糸はどれも8本合わせ。
同行者のお二人につられて買い込んでしまったけれど・・・。
さらに翌日青森でもこぎんを見ました。
そのことはまた後で。